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6.3.4 隔壁構造
(1)隔壁の配置
船首には、計画満載喫水線上で船首材の前面から、0.05Lより大きく、かつ、0.13Lより小さい個所に、船首隔壁を設ける。
機関室の前後には、水密隔壁を設ける。ただし、長さ20m未満の船では機関室後壁を設けない場合もある。
船尾には、適当な位置に船尾隔壁を設ける。
船首隔壁、機関室前後隔壁及び船尾隔壁は上甲板まで達せしめる。
船尾隔壁は、計画満載喫水線より上にある甲板をその隔壁から船尾まで水密に構造する場合は、その甲板までとすることができる。
(2)水密隔壁
(a)隔壁板の厚さ
四辺固定の矩形板に等分布荷重が加えられるときの、長辺の中央に生じる応力が使用材料の耐力となる条件として求める。
水頭の測り方は、NK鋼船規則にならい、隔壁板の下縁から隔壁甲板の船体中心線までの距離とする。したがって、隔壁板の厚さtは、次の算式によって求められる。

245-1.gif

船尾管が船尾隔壁を貫通する個所では、隔壁板の厚さを適当に増す。
特設肋板が隔壁の一部を構成するとき、特設肋板に当たる部分は、特設肋板に要求される板厚とする。
(b)水平防撓材
両端で支持された水平防廃材に一様分布荷重が作用するとき、水平防撓材に生ずる最大応力が材料の耐力となるように水平防撓材の断面係数Zを求める。
各端末の支持条件によって係数を与えている。
すなわち、

245-2.gif

 

 

 

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